当店では創業以来、手作りにこだわり製品を製作しております。陶磁器の製造過程には様々な様式がありますが、ここでは当店で一番一般的な「タタラづくり」をご紹介します。 タタラづくりの製品はロクロや型を使わず手びねりで制作します。できた製品には暖かみがともない楽焼ととても相性がよいと考えております。 |
粘土を練る「ネジ揉み」または「菊練り」と呼ばれる練り方で粘土の中の気泡を取り除いています。 「土練り3年」とこの業界では言われていますが、それほどむずかしいものではなく、練習すれば誰でもできます。 |
タタラ切り粘土を円筒状にし、厚さが均等な板を重ねトカゲ(針金)で粘土をスライスしていきます。ここでは厚さ3oの板を二枚づつ使い6oの粘土の輪切りを作っています。 柱状の形を変えればいろいろな形のお皿ができます。右の写真はハート皿の形です。 ロクロづくりでは同心円状のものしか作れませんが、タタラづくりでは様々な形のものがある程度量産できます。ここがタタラづくりの最大の利点と言えます。 |
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手びねりできたタタラの縁を起こしていきます。タタラの厚み及び雰囲気を崩さないように、お皿を作り上げていきます。 |
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注意する点はお皿の腰の部分からをしっかり作る事です。左の写真は失敗例。右の上の写真を見るとかなり内側からに立ち上がっているのがわかります。 −右の写真− 上、きれいな形 下、ぺったんこのお皿 |
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赤丸の部分がこのお皿の腰の部分になります。 |
完成完成した生地は乾燥させ、素焼きをした後、絵付け及び施釉し、焼成して製品となります。 |