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web陶芸「深大寺土鈴が出来るまで(応用編)」
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土鈴づくりの応用編ということで、ここでは手びねりの寅土鈴を例に作り方をご紹介致します。

土鈴というと郷土玩具や社寺での授与鈴として全国で作られていますが、その作り方はあまり知られていません。土鈴は粘土の空洞の中に玉を入れるだけという簡単な構造ですので、作り方も確立されておらず、なかなか外部には伝わらないというのが理由の一つと考えられます。

当店ホームページでは深大寺土鈴の作り方を中心になるべく詳しくご紹介するよう努めてまいります。

STEP1

お皿作り

同じ重さの粘土のかたまりを2つ用意します。だいたいでも構いませんが量って作るとより良いです。ここでは半身150gで作ります。

2つ用意するのは半身ずつのお皿を作り、張り合わせて作るためです。作りたい形に合わせたちょっと深めのお皿を左右対称で2枚作ります。

できあがりの形を想像するのは難しくもあり楽しくもあり・・・同じ形を作るのが大変な時はタタラで作っても良いです。

厚さは大きさにもよりますが、6〜7oが良いと思います。の予定で作っています。

粘度を測る お皿作り@
お皿作りA 出来上がり予想
矢印↓  
STEP2

合わせ

できたお皿2枚を貼り合わせます。

玉は事前に作っておき乾かしておくと、くっつきません。また玉を新聞紙でくるんでおく新聞紙が型となり土鈴が潰れにくくなります。

貼り合わせる面は傷を付けドベを塗っておくとベストです。

ここでポイントとなるのは中の空洞を保つように空気を閉じこめることです。しっかりと貼り合わせた面をなめしておきます。風船状に中に空気が閉じこめてあると後での形の形成が容易になります。

合わせ@ 合わせA
合わせB 合わせC
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STEP3

粗造り

できた塊を通常の作陶よりもやさしく触り、だいたいの形を形成していきます。ここでも中の空気が抜けないよう注意しながら作ります。

粗造り@ 粗造りA
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STEP4

細形成

粗作りをした後、細かなディティールを形成します。ヘラなどを使いお好みの形に整えていきます。

これで形成は終了。土鈴の形が完成しました。

細形成@ 細形成A
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STEP5

穴開け

できた土鈴を半乾きにした後、底に穴を開けます。当店では縦に一本大きめの穴を開けています。このくらい開けると音の良い土鈴になります。

これを素焼きすれば土鈴は完成となります。

穴開け@ 穴開けA
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STEP6

表現

表現方法は様々ですが、ここでは、なま生地のうちに化粧土で下色を付けることにしました。トラ縞は素焼き後に釉薬で表現することにします。

表現@ 表現A
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STEP7

施釉・本焼き

素焼き後に黒釉でトラ縞を描いていきます。

当店で土鈴というとほとんどが素焼きの状態にアクリル絵の具で絵付けをしたものですが、今回は本焼きまで行ないました。1250℃で本焼きすれば完成です。

施釉@ 施釉A
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STEP8

完成

一品一品手作りで作るので様々な形、様々な表現方法を行なうことができます。

ここでは寅土鈴を例に作りましたがアイディア次第で色々な土鈴を作ることができます。

完成@ 完成A

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