トップページ > web陶芸「深大寺土鈴ができるまで(型作り)」
深大寺土鈴は昭和32年創業当時から製法がほとんど変わらず、音の良い土鈴として土鈴愛好家の方を中心に好評を頂いております。 深大寺土鈴は主に「手びねり」、「型作り」によって制作されます。 このページでは「南天ねずみ」を例に型作りによる土鈴の製作工程をご紹介します。 |
元型作り粘土をひねったり、削り出したりして土鈴の元となる形を作成します。これが何十年と使われる事になるのでデザイナーの力量が試されます。 |
石膏型作り完成した元型に枠をつけ石膏を流し込み石膏の型を作ります。 半身ずつ型を取ります。できた石膏型を微調整して出来上がります。 干支土鈴の場合、鈴を数千個作ることになりますが、型は1種類につき3つ位制作します。 |
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型抜きできた石膏型に粘土を詰め、土鈴を作ります。 粘土を適量とり、型に詰め肉を作ります。 |
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事前に作った玉を入れ継ぎ目にドベを塗ります。型をあわせよく密着させます。 肉の厚さなど熟練の技が必要となる作業で、熟練した職人でも1日に100個程度しか抜くことができません。 |
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型をはがし土鈴を取り出します。 抜き出した土鈴の合わせ目に付いているバリを取り除きます。 |
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一日程度乾かした土鈴の生地に穴を開け、底を切り、土鈴の生地が完成します。 できた生地は数日乾燥させた後、約900度で焼成して、土鈴となります。 |
絵付け焼き上がった素焼きにアクリル絵の具で色を付けていきます。ここでは南天の柄を描いています。 種類にもよりますが少なくても6色位の色を塗り重ね、ひもを付け完成となります。絵付けにもかなりの手間がかかり、1日で100個程しか作ることができません。完成した土鈴は当店店頭で販売される他、深大寺でも授与されています。 |
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