当店では創業以来、コークスを燃料とした窯で楽焼の焼成をしてきました。近年灯油の窯を導入しましたがこれも手作りの窯で、長年使っているコークスの窯をベースにしています。 しかし当店のオリジナル釉「光悦釉」による楽焼の商品などは灯油の窯では焼くことができず、今でもコークスの窯を定期的に焚いております。 |
焚き付け焚き付け用の薪を割りコークス窯をセットします。紙から薪へと火をつけていきます。 |
コークスを入れる火の付いた薪の上にコークスを入れていきます。焚き付けの薪の量、コークスを入れるタイミングなど、焚き方によって、その日1日の焼け具合が左右されます。身に付けるには長年の鍛錬が必要です。コークスの上に、敷き板を敷きます。この上で楽焼の焼成をします。 コークスとは最近では余り見なくなりましたが昔は学校のストーブなどにずいぶん使われていました。石炭を蒸し焼きにしたもので現在でも製鉄所では欠かせない燃料です。 |
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焼成火を付けてから3〜4時間、窯が温まり、焼成が始められるようになったら、上段、中段、焼成室の順に段々生地を暖めていきます。 この窯は10分と同じ状態の時が無く、その場その時の判断で、焼成時間、空気の量を調節し、焼成していきます。そのため焼き上がりも、ひとつひとつ全く違ったものとなります。 |
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完成楽焼は早くて20分、遅くても1時間位、引き出し式で次々と焼けていきます。焼成品は暖かみのある柔らかな風合いになります。 |